何故山に登るのか?

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登山写真散歩

 

はじめに

そもそも山に登ろうと思い始めたのは高校生の時、友達から登山部に強く勧誘されていた頃ですね。私は「上に登る」という過程は大好きで、難関を目指して努力して達成した時の充実感を味わうことが好きなので、登山はずっと気になっていました。大学に入って少し気持ちに余裕が出来た頃に同じ友達に登山に行こうと誘ってもらえて、付いて行ったのが私の登山人生の始まりでした。

初めに登った山は、群馬県日本百名山赤城山です。とても初心者には登りやすく、大学院入試を終えた私にとっては凄く良い気分転換になりました。体力には自信がある方なので、登山は私にとっては楽な部類に入るもので、気分転換にはとても良い趣味だな、と思えたのがその初登山でした。

そのあと何回か登山には行ったのですが、少し登山について考え事をするようになった体験がありました。初めて北アルプス五竜岳鹿島槍ヶ岳百名山雨飾山に登った時のことです。それもその友人と一緒に登りました。何が考え事なのかと言いますと、前々から思っていたことだが、何だかその友人の登山のペースがおかしい。勉強や仕事の合間を縫って、休みの日を見つけてはハードな登山計画を何日も立てていました。他人のやることなので、と素知らぬ顔をしていたのですが、そのハードな登山に初めて最初から最後まで付き合ったのが、私にとって初めての北アルプス登山でした。

登山をしていると、急峻な地形で、とてもしんどい。体力には自信があると思っていたのですが、私から何度か休憩を申し入れ、「しんどい~」と何度も弱音を吐きました。しかし、その友人は何も言わずにただ黙々と登っている。そんなにその友人と体力的な差は無いはずですし、何なら私の方がフィジカル的な能力は上の筈です。ということで、明らかに登山への心的なモチベーションの違いを感じました。私は、そんなにしんどい思いをしてまで、何故山に登る必要があるんだろう?と疑問に感じました。

前置きが長くなりましたが、これが今回のブログの議題です、「何故山に登るのか?」

 

綺麗な景色・非日常体験

登山をしていない人でも推測できるであろう登山のメリットについて確認しますと、まず、「達成感を味わうことができる」「非日常感を楽しめる」「景色がとても綺麗」というのが上がると思います。実際に、登山は傾斜が少し急な、山版オリエンテーリングのようなものです。チェックポイントを巡りながら、周囲の景色を自分のペースで存分に楽しむことが出来ます。

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八方池

この写真は北アルプスに登った時の五竜岳に向かう途中にあった八方池という観光スポットです。如何にも白馬・上高地で検索すると出てきそうな、観光ガイドブックに載ってそうな景色で、そこで屯した時間は最高でした。池の畔で屯してると、黒い蝶がヒラヒラと側まで翔んできて、私の膝の上に止まりました。その日は日射が強かった為、友達に借りた日焼け止めクリームを体中に塗りながら、(蝶が)止まったやん、写真撮ろー、と友達と談笑していたのは、良い思い出です。

しかし、夏山といえど、アルプスはこんな長閑な感覚がずっと続く訳でもなく、様々な異なる形相を見せてきます。

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鎖場

八方池から五竜岳に向かう途中に合った、鎖場です。こんなとこ正規な登山ルートなのかよ!と私は少し度肝を抜かれました。山の斜面の少しの足場を、鎖を手に持ちながらするすると伝っていきます。私は元々アスレチックが好きなので、こういう面白いスポットがあるのは予想外でワクワクしました。アスレチックは人間が作ったものなのでバリエーションに限界がありますが、山は自然特有なもので、それぞれに特色があります。切り立った崖の側を通っている時には、「私は今、圧倒的な力を持つ自然というものを前にして、その中を移動させてもらってるんだ」という畏怖さえ感じました。これは日常生活では中々味わうことの出来ない、山ならではの体験なんだと思います。

 

単調な景色・ハードな急斜面

登山にはこのようなメリットがありますが、これは良い部分だけを切り取っています。山にも依りますが、大部分は単調な移動が続きます、それも何時間も。しかも、傾斜がきつかったり足場が無かったりする場所も多く、一筋縄では頂上まで辿り着けません。

「達成感」という面で考えると、勉強やスポーツの方がコスパ高いと私は考えています。勉強やスポーツは、着実に自分の素養となりますけれど、登山はただ疲れるだけです。頂上に道中に、綺麗な景色が待っていれば良いのですけれど、全ての山がそうという訳ではありません。長時間歩いて、時間と体力を消耗して、一体何が楽しいのだろう?という気分になってきます。

私の現時点での見解を示すと、登山には確かに上記のようなメリットがありますけれど、登山愛好家というのは、それ以外の道中での単調な移動、景色をも楽しんでいるような気がしています。登山に詳しくなってくると、道中で木や鳥、地形、気候などの知識から推測して楽しむことが増える、というのはあると思います。が、そこではなく、登山そのものに対する連続的なモチベーションというものが、登山が好きな人は私より大きい気がしてなりません。

私は、その連続的なモチベーションというものが、一体何に起因するものなのか、というところに興味を持っています。登山は確かに楽しいが、しんどい面も確実に大きいです。「何故山に登るのか?」、これは私のこれからの人生での解決すべき大きな問題の内の一つ、という位置づけになっています。

 

取り敢えず楽しみたい高山植物

ということで、登山に対する疑問が生じている私ですが、今のところ登山にまた登りたい!という思いの一番の支えになっているのは、高山植物の存在です。

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高山植物オニユリ・リンドウ)

高山植物、とっても可愛いんです。サイズ感も相まって、私は魅せられました。高山植物森林限界より上部で咲いている花なので、そこかしこの山でお見えになるものではありません。高い山だからこそ咲いている、レアな存在です。そして、高山植物は、基本的に夏の期間にしか咲いていません。過酷な環境に耐えながら、綺麗な華を一輪で誰にも知られずに咲かせている…というバックグラウンドが私は好きなんですが、私の価値観については置いておきましょう笑

取り敢えず私のこれからの登山との付き合い方としましては、高山植物への造詣を深めて、それとの出会いを大切にして、それを喜びながら、「何故山に登るのか?」という、本質的な疑問について少しずつ詰めていければ良いかな、と思っています。